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2021年9月期 通期 決算説明資料

2021.11.12

  続きまして、私、竹内から海外グループの事業について説明させていただきます。

  まず全体数字として、売上高が39.5億円、EBITDAが3.1億円ということで数字で着地いたしました。

  米国のPlaywireについては、第3四半期と比較して売上、EBITDAともに微増となっております。これは、前年度は新型コロナウイルスの影響で比較が難しいのですが、2019年9月期の第3四半期、第4四半期を比較頂くとおり、夏休み時期の影響で通常は第4四半期は第3四半期と比較してやや落ちる傾向にあり、その季節変動を反映した数字感となっております。前年の第4四半期と比較して、売上は11.5億円増加と順調に成長しており、売上総利益ベースでは3億円強順調に成長しております。一方で今期計画して取り組んできた採用活動等体制強化により販管費も大幅に増加しており、その影響からEBITDAでは前年第4四半期比では減少すると見込んでおりましたが、結果としては約0.5億円の増加となりました。アプリ領域、新しい分野のメディア開拓へのチャレンジについては、まだ成果が出るには至っておらず、2022年9月期から来期にかけての売上成長を狙っておりますが、先行し発生し始めているコスト増を、既存ビジネスの売上成長が吸収しているものとご理解ください。

  なお、先ほど永井から説明がありましたとおり、今回の業績予想ではPlaywireについては、これまでに比べて若干の低成長になると見越して数字を作成しております。背景としては、2021年9月期が順調すぎた(ターゲットクライアントの獲得が前倒しで一気に進んだ)ためその反動と、2023年9月期に向けた仕込みの成果が出るのにもう少し時間を要しそうなことの2点となっております。現時点で、アプリ領域、新しい分野のメディア開拓、そしてアジアを中心とするフリークアウトグループとの事業シナジーを狙った準備の活動を粛々と進めております。当該影響は今回の業績予想に含めておりませんが、前倒しで実現することになれば2022年9月期の業績の大きなアップサイド要因になる可能性はございます。

  次に、adGeekについては前回決算説明でもお伝えしたとおり、夏に台湾で新型コロナウイルスの影響が大きく発生し、かなりの影響を受けております。そのため、売上は予算と比較してビハインドしておりまして、8割強の達成率となっております。一方で、その中でも粗利率の高いクライアントの案件を着実にこなしたこと、収益構造の改革をこの2年続けて固定費削減に努めてきたことから、利益ベースでは黒字を維持して着地しております。10月に入ってかなり回復してきておりますが、まだまだ予断を許さない状況であるため、引き続きコスト抑制に努めることで大きく崩れることがないようしっかりと守りつつ、質的な改善を進めるべき時期と考えております。また、2022年9月期の業績予想についても、上記を踏まえた予算作成となっております。

  その他の拠点については、タイの子会社2社が同国の経済の低迷に加え新型コロナウイルスの影響で引き続き苦戦しております。両社とも2022年9月期は高成長は期待出来ませんが、今後の成長機会に備えて着実に質的な改善を進めてまいりたいと思います。持分法適用であるインドネシアのThrive社は若干のプラスですが、当社全体に与える影響は軽微です。

  私の管掌領域については以上のとおりの状況です。総括しますと、米国のPlaywireは引き続き非常に順調ですが、2021年9月期が好調すぎた反動もあり、2022年9月期はやや成長が鈍化しそうです。2023年9月期に向けた仕込みが進行しつつありますので、これらの成果が出るタイミングによっては、アップサイドの影響が発生する可能性もございます。一方で、その他のAPACの子会社については新型コロナウイルスの影響も大きく、2022年9月期についても引き続き、高成長を狙うのではなくコスト抑制も含めてマイナス影響は最小限に留めつつ、質的な改善を進めて、今後の回復・成長チャンスに備えていきたいと考えております。


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