2021年9月期 第1四半期 決算説明会
2021.02.12
続きまして、私、竹内から海外グループの事業について説明させていただきます。
管掌領域としては、海外グループとしてM&Aで子会社化したグループ会社が対象となります。具体的には、米国事業としてPlaywire、APAC事業として台湾のadGeek、タイのDigitiv社DotGF社を連結子会社としており、インドネシアのThrive社、インドのSilverPush社を持分法適用会社としております。
米国Playwireは、売上高32.1億円、EBITDAが5.3億円ということで、非常に好調に業績を伸ばす事が出来ました。過去最高の売上、EBITDAを達成しております。特に昨年前半は新型コロナウィルスの影響を受け売上が伸び悩みましたが、Webinarなどリモート環境での地道な営業活動の成果もあり新規取引先を獲得、夏以降は主力のエンタメ・教育分野のメディアを中心に売上も徐々に回復し、最も売上が集中する10月~12月には、コロナウィルス発生前の当初の予算を上回る売上となりました。広告主や代理店へのDirect Salesが堅調に伸びた上、ネットワーク経由の売上も大幅に成長しました。さらにコロナ以降推し進めたコスト抑制の効果もあり、利益は一段と良い結果となっております。また、取引先の収益改善に貢献することでレピュテーションが高まり、各種の賞を受賞し、それが結果としてさらなる新規取引先の獲得に繋がるなど、素晴らしい循環が生まれています。
adGeekは、1年前に台湾の経営陣と徹底的に議論し主力の台湾市場にフォーカス、筋肉質な体制にして収益改善に取り組んだ成果が明確に出てきています。コロナ以前に比べ企業のブランド予算は比較的抑制されていますが、小売等既存顧客からの受注継続と共に、過年度同様に新規顧客の開拓も順調に進んで顧客数が増えた結果、広告需要期の第1四半期は売上・利益とも良い結果を残す事が出来ました。引き続き基礎収益力の強化に取り組んでまいります。
Digitiv社、Dot GF社はタイの経済状況とコロナの影響により減収傾向でしたが、年後半から営業活動も積極化し売上も徐々に回復傾向です。但し、時吉のパートでも触れているとおり、タイ経済には引き続き不透明感がある状況です。
Thrive社はプロダクト中心のビジネスへの切替を図るべく、新しい広告プロダクトの準備を進めておりますが、コロナの影響もありまだ時間がかかりそうです。一方で既存広告主からの受注が業績を下支えし、結果としては前年より良い利益となりました。
SilverPushはworldwideでの売上が着実に成長しております。先ほど時吉のパートで、プロダクトによるグループシナジーについてありましたが、具体的な例として、SilverPushのプロダクトをAPACの各フリークアウト海外拠点で拡販しており、これが双方の収益に貢献するという図が生まれてきております。日本においても営業活動を開始し徐々に売上が上ってきており、引き合いも増加しております。
さて、中計でお伝えしたとおり、Playwireは米国で大きな成長のチャンスがあります。
中計最終年度(FY23)でEBITDA15~20億円を目指すため、この第2四半期以降に積極的に投資を行う方針です。事業機会の増大に対応するビジネス開発や、Web App対応技術の強化の為に人員体制の拡充を図り、成長を加速させる考えです。
従い第2四半期以降は販管費等の固定的費用が一定期間先行します。効果が表れるのは半年~1年後と考えておりますが、これにより本年年末のハイシーズンとなるFY22第1四半期以降に売上増加を実現し、FY23に向けてさらに一段大きな規模の売上と利益を実現させていく計画です。
以上が今回の2021年9月期 第1四半期の決算説明となります。