FreakOut Lab.

運用型広告・データ活用 2026.03.31

DSPにおけるブランドセーフティ対策|アドフラウド・JICDAQの重要性

デジタル広告の高度化により、DSPを活用した広告運用は当たり前になりました。

一方で、「どの媒体に広告が表示されているのか把握しきれない」「不適切なサイトに掲載されるリスクがあるのではないか」「アドフラウド対策ツールは導入しているが十分か分からない」といった不安の声も増えています。

特にブランド価値を重視する企業にとって、広告の品質と安全性は成果以前の前提条件です。

本記事では、DSPにおけるブランドセーフティ対策の全体像と、実務で押さえるべき選定基準を体系的に解説します。

この記事のポイント
  • ブランドセーフティは、複数の広告品質対策を組み合わせて実現される
  • DSPを選ぶ際は、配信先の管理機能や品質管理体制、第三者認証の有無を確認することが重要
  • フリークアウトでは、多角的な広告品質管理に取り組んでいる

DSPにおけるブランドセーフティとは?

ブランドセーフティとは、広告主のブランドイメージを損なう可能性のある広告掲載を防ぎ、安全な広告配信環境を確保するための考え方です。

インターネット広告では、DSP(Demand-Side Platform)を活用することで、多様なWebサイトやアプリへ効率的に広告を配信できます。

一方で、配信先が増えるほど、広告が意図しないコンテンツや不適切な媒体に掲載されるリスクも高まります。

ブランド毀損につながる配信例としては、以下のようなケースが挙げられます。

  • 公序良俗に反するコンテンツへの掲載
  • 真偽不明な情報を扱うサイトへの露出
  • 広告主のブランドイメージと相容れない文脈での表示

近年では、広告配信の自動化が進み、多くの広告枠がリアルタイムで売買されるプログラマティック広告が一般的になりました。

DSPは、SSP(Supply-Side Platform)を通じて提供される広告枠に対し、RTB(Real-Time Bidding)によって広告配信を行います。この仕組みにより、多様なメディアへ効率的に広告を配信できる一方で、掲載先の品質を適切に管理することも重要になります。

そのため、「どれだけ多くのユーザーへ配信できるか」だけでなく、「どこに広告が表示されるか」も広告運用における重要な評価ポイントとなっています。

また、ブランドセーフティと混同されやすい概念として、ブランドスータビリティがあります。
ブランドセーフティが「ブランドイメージを毀損するリスクのある掲載を避ける」ための最低限の安全対策であるのに対し、ブランドスータビリティは「ブランドの価値観や広告目的に合った掲載先を選ぶ」という考え方です。

なお、ブランドセーフティを実現するためには、不適切な媒体への掲載を防ぐだけでは十分ではありません。

不正な広告在庫(アドフラウド)の排除や、信頼できる媒体への配信、第三者認証への準拠など、広告品質全体を支えるさまざまな取り組みが求められます。

DSPやSSP、RTBなどプログラマティック広告の仕組みについて詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

ブランドセーフティを実現するための広告品質対策

ブランドセーフティは、不適切な広告掲載を防ぐだけでなく、広告品質を支える複数の対策を組み合わせることで実現されます。

アドフラウ対策

アドフラウドとは、不正な手法で広告表示やクリックを水増しする行為です。

代表的な手口には、コンピュータプログラムによる自動アクセスである「ボットトラフィック」、目に見えない広告枠を利用する「不正インプレッション」、低品質なサイトが有名媒体になりすます「ドメインスプーフィング」などがあります。

このような不正行為が発生すると、広告費が本来のターゲットユーザーではなく、不正なトラフィックに消費されてしまうだけでなく、広告品質やブランドへの信頼性にも影響を与える可能性があります。

そのため、多くのDSPでは、不正トラフィックの検知や排除を行う仕組みを導入し、広告主が安心して広告を配信できる環境づくりに取り組んでいます。

ホワイトリスト・ブラックリスト配信

ブランドセーフティを確保するうえで重要なのが、広告を掲載する媒体を適切に管理することです。
その代表的な方法が、ホワイトリストとブラックリストを活用した配信です。

  • ホワイトリスト配信
    広告掲載先として信頼できる媒体のみを事前に選定し、その媒体へ限定して広告を配信する手法
  • ブラックリスト配信
    ブランドイメージに悪影響を与える可能性のある媒体やドメインをあらかじめ除外して広告を配信する手法

業界基準・品質管理

広告品質を確保するためには、広告事業者による運用だけでなく、業界全体で共通の基準や仕組みに沿って広告配信を行うことも重要です。

例えば、日本ではJICDAQ(デジタル広告品質認証機構)が、ブランドセーフティや無効トラフィック(IVT)対策に関する認証制度を設けています。
JICDAQ認証を取得した事業者は、一定の基準に基づいた広告品質管理体制を整備していることが第三者によって確認されています。

また、ads.txtやapp-ads.txtは、媒体社が正規の広告販売事業者を公開するための仕組みです。
DSPなどの広告配信事業者は、これらの情報を参照することで正規の広告販売経路を確認でき、ドメインスプーフィング*などの不正広告在庫への配信リスクを低減できます。

*ドメインスプーフィング=実際とは異なる媒体になりすまして広告枠を販売する不正行為

 

ブランドセーフティは、一つの対策だけで実現できるものではありません。
アドフラウド対策や掲載先の管理、業界基準への準拠など、複数の取り組みを組み合わせることで、安全性の高い広告配信環境が実現されています。

ブランドセーフティDSPの選定基準

ブランドセーフティ対策は、広告主側だけで完結するものではありません。

どのような品質管理体制を備えたDSPを利用するかによって、広告配信の安全性は大きく変わります。

そのため、DSPを選定する際は、配信面の豊富さだけでなく、広告品質をどのように担保しているかも確認することが重要です。
ここでは、ブランドセーフティの観点から確認したい3つのポイントを紹介します。

第三者認証を取得しているか

広告品質への取り組みを客観的に確認する方法のひとつが、第三者認証の有無です。

第三者認証を取得しているDSPは、一定の基準に基づいた広告品質管理体制を整備していることが確認されており、サービス選定時の判断材料のひとつになります。

配信先を適切にコントロールできるか

ブランドセーフティを実現するためには、広告を「どこに配信しないか」だけでなく、「どこに配信するか」を管理できることも重要です。

例えば、ホワイトリスト・ブラックリストの設定や、掲載先カテゴリーの除外など、配信先を柔軟にコントロールできるDSPであれば、広告主のブランドイメージや配信目的に応じた運用がしやすくなります。
特に、ブランドイメージを重視する広告では、こうした掲載先の管理機能が充実しているかを確認するとよいでしょう。

広告品質を維持する運用体制があるか

ブランドセーフティは、一度設定すれば終わるものではありません。

広告配信後も、不正トラフィックや掲載先の変化を継続的に監視し、必要に応じて改善を行う運用体制が重要です。
そのため、AIなどを活用した自動検知だけでなく、専門チームによるモニタリングや品質管理を行っているかどうかも、DSPを選ぶ際の確認ポイントになります。

広告品質への取り組みは、DSPごとに考え方や体制が異なります。
次章では、フリークアウトがブランドセーフティの実現に向けて取り組んでいる広告品質管理について紹介します。

フリークアウトにおける品質・安全性への取り組み

フリークアウトでは、広告主が安心して広告を配信できる環境を提供するため、ブランドセーフティや広告品質の向上に継続して取り組んでいます。

単一の機能や対策だけではなく、第三者認証への準拠、広告掲載先の管理、不正広告への対策などを組み合わせることで、安全性の高い広告配信環境の実現を目指しています。

JICDAQ「ブランドセーフティ」「アドフラウド」の両認証

フリークアウトは、日本国内のデジタル広告品質を認定する「JICDAQ(一般社団法人 日本デジタル広告品質認証機構)」において、以下の2領域で認証を取得しています。

  • ブランドセーフティ認証:不適切なコンテンツへの掲載を徹底排除
  • 無効トラフィック対策認証:アドフラウド(不正クリック等)の検知と排除

これは、広告品質に関する体制や運用が一定の基準を満たしていることを第三者機関が確認する制度であり、広告品質への取り組みを客観的に示す指標の一つとなります。

ホワイトリストを活用した広告配信

広告主のブランドイメージや配信目的に応じて、信頼性の高い媒体へ限定して広告を配信できるよう、ホワイトリストを活用した配信設計に対応しています。

掲載先を適切にコントロールすることで、不適切なコンテンツへの広告掲載リスクを抑えながら、ブランドイメージに配慮した広告配信を実現します。

AIと人的チェックによる広告品質管理

広告品質を維持するためには、自動検知だけでなく、継続的なモニタリングも欠かせません。

フリークアウトでは、プレビッド技術*を活用し、掲載先の安全性を24時間365日自動で判定しています。これにより、不適切な広告掲載リスクを抑えながら、広告品質の維持に取り組んでいます。

さらに、自動判定だけに依存するのではなく、独自の専門チームによる手動のドメイン審査(目視確認)を組み合わせることで、多角的な品質管理体制を構築しています。

このように、AIと人の双方の強みを活かした運用により、ブランドセーフティに配慮した広告配信環境の提供を目指しています。

*プレビッド技術=広告枠への入札が行われる前の段階で、AIが掲載先の安全性を判定する技術

ads.txt / app-ads.txtへの対応

ドメインのなりすましを防ぐため、媒体側が正当な販売者を宣言する「ads.txt(アズテキスト)」および「app-ads.txt」の仕組みに対応しています。

未設置または不整合な媒体への入札をシステムで排除することで、不正な広告在庫への配信リスクを低減しながら、広告品質の維持に努めています。

プレミアム在庫「PMP」への優先接続

オープンな市場だけでなく、TVerをはじめとする国内主要メディアと直接接続されたPMP(プライベートマーケットプレイス)の提供を強化しています。

広告品質や掲載先の透明性に配慮したメディアを活用することで、ブランドイメージを損なうリスクを抑えながら、目的に応じた広告配信を支援しています。

 

ブランドセーフティは、広告主だけで実現できるものではなく、DSPをはじめとする広告配信事業者の品質管理体制も重要な要素です。

フリークアウトが提供するDSP「Red」では、広告品質に関する業界基準への準拠や継続的な品質改善を通じて、広告主が安心して広告を運用できる環境づくりに取り組んでいます。

まとめ

ブランドセーフティは、不適切なコンテンツへの広告掲載を防ぎ、企業のブランドイメージを守るために欠かせない考え方です。

しかし、ブランドセーフティは単一の機能で実現できるものではなく、アドフラウド対策や掲載先の管理、第三者認証への準拠など、広告品質を支える複数の取り組みを組み合わせることで実現されます。

また、ブランドセーフティ対策は広告主だけで完結するものではありません。

DSPごとに広告品質への考え方や運用体制は異なるため、サービスを選定する際には、配信先の管理機能や品質管理体制、第三者認証への対応状況なども確認することが重要です。

フリークアウトでは、JICDAQのブランドセーフティ・無効トラフィック(IVT)対策認証の取得をはじめ、プレビッド技術を活用した自動判定や専門チームによる目視確認など、多角的な広告品質管理に取り組んでいます。

ブランドセーフティを重視した広告運用をご検討の方は、お気軽にご相談ください。

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